「だったらどうする?」が弱い日本の社会

日本は世界に名だたる技術大国です。電機・自動車・機械・建設土木といった分野だけでなく、新幹線をはじめとする鉄道や交通、上下水道のインフラシステムなど、多くの国が日本の技術やノウハウに注目しています。

なのに BtoC の分野で世界をびっくりさせるサービスが現れないのはなぜでしょう。それは「様々な技術を社会に活かすサービス化」のプロセスが弱いからです。

一つは、サービスと言うと「気配り」「おもてなし」「丁寧」「親切」といった心の要素に傾いていってしまう日本人の国民性。そこには「便利は手抜き」という不思議な精神性が宿っていて「テクノロジーや効率の話を出しづらい」世界があります。

もう一つは「ワタシ作る人」「ボク使う人」のような切り分け。これがなかなか溶け合って一体化しません。「理系と文系」という教育の垣根も大きなネックです。企業の「製販のインターフェースが弱い」「ユーザー不在のモノづくり」といった古典的な課題もそのままです。

「顧客を大切にする」を気持ちの問題としてだけでなく、ここに効率と利便性のテクノロジーを流し込んで、従事者の負担を軽減しつつ顧客満足度を上げていくにはどうしたらいいか。

社会を見て、考え、解を出していく」「生活者目線で技術や知見をサービス創造につなげていく」。デジタル時代の子どもたちにうってつけのアプローチだと思いませんか?

子どもたちを見ていると「なぜ」に興味を持ち好奇心をドリルダウンしていく子もいれば、そんなことはどーでもよくて「それでなにを作っていくか」にアタマを働かせる子もいます。

表題の「だったらどうする?」は、「こんなテクノロジーがあったらどんなことができる?」と「こんなニーズがあるんだけどどうにかならない?」という2方向の課題解決を意味しています。

いろいろな子どもがいる中で、画一的な人材育成を目指すのではなく個性を磨く。プログラミングという合理的なツールを与えて、慣習的なビジネス作法や社会構造を見直す。それぞれが持ち味を出せるチームを作って、社会を新しい発展に導く。そんな仕組みが作れればと思っています。